2025.03.11
オゾン発生器のメリット・デメリットとは?使用上の注意点についても徹底的に解説

オゾン発生器とは、日常で発生する様々な臭気への消臭効果やコロナウイルスなどへの除菌効果があることから昨今注目されている装置です。
それだけを聞くとあらゆる業種で重宝されそうな有益な機器だと感じますが、オゾン発生器はその名の通りオゾンを発生させることで消臭・除菌をおこなっているので、中には「ジュ人体に有害なのでは?」と不安を感じる方も少なくありません。
この記事を読んでいるあなたも、オゾン発生器のデメリットが気になってここにたどりついたのではないでしょうか。
本記事ではそのような方に向けて、改めてオゾン自体が持っている除菌・消臭効果やオゾン発生器の仕組みの説明、メリット・デメリットから安全に使用する方法までを徹底的に解説します。
この記事を読んでオゾン発生器のメリット・デメリットを正しく理解し、有効活用できるようにしていきましょう。
■ 目次
オゾン発生器で除菌や消臭ができる仕組み・メカニズム

オゾン発生器のメリット・デメリットを紹介する前に、まずは基本的なことから確認していきましょう。
本項目では以下の内容を解説します。
- オゾンが持つ除菌・消臭効果について
- オゾン発生器がオゾンを発生させる仕組み
オゾンやオゾン発生器について不明点が多い方は、まずこの項目から読んでいきましょう。
オゾンが持つ除菌・消臭効果とは
オゾン(O3)とは酸素(O2)の同素体であり、どちらも酸素原子からなる物質です。
このオゾンには「他の元素とむすびついて酸化して酸素(O2)になろうとする性質」があるため、酸化時にウイルスの膜を破壊したり、悪臭の元を分解することで消臭・除菌を可能としているのです。
他にもオゾンには以下のような性質があります。
- 広く除菌に使われる「塩素」の約6倍の酸化力がある
- 薬品で除菌をしているわけではないので、抗体を持つ菌ができる心配がない
- 生物臭などに強い効果を発揮する
- 新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスの殺菌に高い効果を発揮する
以上の特性から比較的安全に除菌・消臭をおこなえるとして、飲食店やホテルなどのサービス業の現場や、人の出入りが多い学校・学習塾、医療機関の現場でオゾン発生器は活用されています。
オゾン発生器がオゾンを発生させる仕組み
オゾンが高い除菌・消臭効果を持っていることがわかったところで、続いてはオゾン発生器がオゾンを発生させる仕組みを解説します。
無声放電法
無声放電法は、ハイスペックなオゾン発生器に採用されているオゾンの生成方法です。
誘電体と誘電体の間に交流電圧を流し放電させ、酸素を通過させることでオゾンを生成する仕組みであり、その性質上機器が巨大になりがちなため工業用のオゾン発生器で使用されています。
無声放電法はオゾンの生成効率が高いことがメリットですが、機器が巨大になるため価格も高く、狭い空間では必要以上のオゾンを発生させてしまう(のちに紹介する人体への影響に関わる)ことがデメリットとして挙げられます。
紫外線法(UVランプ・水銀ランプ)
紫外線法は、一定の波長の紫外線を酸素分子に照射することで酸素分子を分離させ、分離した酸素原子と酸素分子を反応させることでオゾンを生成する方法です。
紫外線法には水銀ランプを用いるものとUVランプを用いるものがありますが、どちらも特徴として「1度に生成できるオゾンの量が少ない」ため、狭い範囲(ホテルの客室など)の除菌・消臭に効果を発揮します。
無声放電法が採用されたオゾン発生器と比べると小型なものが多い、簡単に使用できることがメリットですが、使用する場所によっては効果を十分に発揮できないことがデメリットと言えるでしょう。
電解法
電解法は水中に対になる電極を置き、両極間に直流電圧を流すことで電気分解を発生させてオゾンを生成する方法です。
この方法は水を使用するので窒素酸化物(NOx)をや金属ダストを含まない高濃度なオゾンを発生させることが可能ですが、その分消費電力が大きいため、装置が大型化するほど運用に費用がかかるというデメリットがあります。
どの方法が良い・悪いという話ではなく、それぞれにメリットもデメリットも存在するため、使用する環境や用途に適したオゾン発生器を選ぶことが重要になるでしょう。
オゾン発生器のメリット

オゾンがなぜ除菌・消臭に有効なのか、オゾン発生器がどのようにオゾンを発生するのかがわかったところで、ここからはオゾン発生器のメリットを解説します。
メリット1:高い消臭効果がある
前述の通り、オゾンには高い消臭効果があります。
より具体的に言うと、オゾンは以下のような臭いに高い効果を発揮します。
- 人体から発生する体臭・加齢臭
- 生ごみやエアコンから漂うカビ臭、タバコ臭
- トイレにこびりついたアンモニア臭
- ペットの臭いなど
主に生物に起因する気に高い効果を発揮するため、人の往来が多い業種(サービス業・病院)や生物臭が発生しやすい場所(ペットショップ・動物病院など)での使用が効果的です。
オゾンの消臭は消臭剤のような一時的な消臭ではなく、臭いの原因である壁・布などの内側に沁み込んで直接悪臭を分解するので、臭いの元から消臭できることが大きなメリットだと言えるでしょう。
メリット2:空気中のウイルスやカビを浄化できる
オゾンには高い除菌力があることも解説しましたが、その除菌力はなんとアルコールの7倍と言われています。
オゾンが特に効力を発揮するウイルス・細菌は以下の通りです。
- 新型コロナウイルス ※1
- インフルエンザ
- ノロウイルス
- 腸炎ビブリオ菌
- サルモネラ菌
- 大腸菌
- 黄色ブドウ球菌
流行り病である新型コロナウイルスや、毎年猛威をふるうインフルエンザウイルスだけでなく、食中毒の原因である大腸菌などにも高い効果を発揮するため、医療現場や介護施設などでもオゾン発生器は重宝されています。
※1 参考:公立大学法人 奈良県立医科大学 プレスリリース
オゾン発生器のデメリット

ここまでのメリットを確認すれば、オゾン発生器は「使用しない手はない」と言えるほど有用なものだと感じるのではないでしょうか。
しかし当然、オゾン発生器にはデメリットも存在します。
本項目では、多くの方が気にしているオゾン発生器のデメリットについて解説します。
デメリット1:オゾン濃度が高まると人体に影響を与える可能性がある
オゾンは、0.1ppm以上の濃度を超えると人体に影響を及ぼすことがあります。
前提としてオゾンは自然界にも存在しているので、オゾンそのものが有害であるということではありません。
さらに言えばオゾンは前述の通り「酸素に戻ろうとする性質」を持っており、長時間その場に残留することもないため安全だと言えます。
それでも室内(対象の空間)のオゾン濃度が高いと、濃度によって健康被害が発生することがあるのです。
オゾンが人体に影響を与える濃度の指標
オゾンの濃度(ppm) | 人体への影響 |
---|---|
0.01~0.02 | わずかなオゾン臭を感じる(目立った影響はない) |
0.1 | オゾン臭を漢字、鼻やのどへの刺激を感じる(オゾンが人体へ影響を及ぼすとされる基準の濃度) |
0.2~0.5 | 視力の低下が起こる |
0.4~0.5 | 上気道への刺激を感じる |
1~2 | 頭痛、胸の痛み、咳が出始める |
5~10 | 脈拍の異常や呼吸困難が発生する |
50 | 命の危険が生じる |
上記の0.01~0.02ppmで記載した通り、オゾンには臭いがあるので無自覚のうちに空間内のオゾン濃度が50ppmになることはまずありません。
どのような物質でも、濃度が高い空間に長時間いれば健康被害が発生する点は同じなのでそこまで神経質に心配する必要はないと言えるでしょう。
しかし、使用するオゾン発生器のスペックによっては0.1ppmを超えてしまう可能性は十分にあるため、オゾン発生器を使用する場合は「安全に使用する方法」を必ず事前に把握し、可能であればマニュアルにした上で従業員に共有することをおすすめします。
※オゾン発生器の安全な使用方法は、記事の後半で解説しています。
デメリット2:オゾン濃度が低いと十分な除菌・消臭ができない
先ほどの項目でオゾンの危険性(濃度について)を解説しましたが、それを怖がり過ぎてオゾンの発生量が少ないオゾン発生器を使用してしまうと、十分な除菌・消臭効果が得られない可能性があります。
オゾン発生器を正しく使用するためには、使用する空間に合った発生量のオゾン発生器を選ぶ必要があります。
そこにさえ注意していれば、人体に影響を与えることなく十分な除菌・消臭効果を得ることができるので、可能であれば購入時には使用用途や使用する空間の広さを先方に伝え、適切なオゾン発生器を選ぶようにしましょう。
※どうしても1人でオゾン発生器を選ばなければならない場合は、以下の計算式を参考にしてください。
オゾン発生量の計算式(1時間の噴射をおこなった場合のオゾン濃度)
オゾン発生量(mg/hr)÷ 容積(㎥)÷ 2.14
デメリット3:一部の人工的な臭いには効きづらい
オゾンは生物的な臭気には高い効果を発揮することは先ほど紹介しましたが、オゾンでは消臭効果を期待できないものも存在します。
主にオゾンで消臭できないとされている臭気の例は以下の通りです。
- ペンキなどの塗料の臭い
- ガソリンなどの臭い
- 香水の臭い
上記のように、人工的に作られたものの臭いはオゾンでは消臭が難しいとされています。
あくまでオゾンが効果を発揮するのは生物的な臭いなので、特殊な薬品や化粧品・香水などの臭いには効果が薄いと認識しておきましょう。
オゾン発生器を安全に使用する方法

オゾン発生器は前述の通り、使用方法を間違いさえしなければ比較的安全に除菌・消臭ができるものです。
なので、オゾン発生器を使用したい方は安全に使用するための方法や、自分たちの使用用途の中で安全に使用するためのオペレーションを作成しなければなりません。
本項目ではそのオペレーションマニュアルを作成する助けとして、安全にオゾン発生器を使用する方法の一例を紹介します。
これからオゾン発生器を業務で活用しようとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
オゾン発生器の使用中はその空間に踏み入らない
まず大前提として、オゾン発生器を使用する際はその空間に人が踏み入らないことを大前提としてください。
これと次に解説する「一定時間の換気」を組み合わせることで、オゾンの除菌・消臭効果を最大限活用したうえで、人体にも悪影響を及ぼさないオペレーションが可能になります。
口頭だけでの共有では不十分なため、オゾン発生器を使用している空間の入り口には必ず「立ち入り禁止」であることがわかる張り紙やバリケードを用意することで最悪の事態を防ぐことができるでしょう。
使用後は一定時間の換気をおこなう
オゾンは「濃度」にさえ注意していれば危険性はないため、オゾン発生器を使用した後は十分な換気をおこなうようにしましょう。
たとえ濃度が低い場合でも、オゾンは0.01~0.02ppmで臭気を発生させることがあります。
人によってはその臭気を嗅いだだけで気分が悪くなる可能性があるため、オゾン発生器の使用後は30分~1時間は換気をおこなうことを徹底することを推奨します。
オゾン回収機能がついたオゾン発生器を使用する
ここまでの解説を読んだ上で「それでもやっぱりもしものことがあると不安……」と感じる方は、オゾン回収機能がついているオゾン発生器を検討してみましょう。
オゾン回収機能とは、発生させたオゾンを強制的に分解させる機能です。
オゾンは元々不安定な物質のため、数十分から数時間あれば自然に分解されて酸素に戻るのですが、オゾン回収装置がついているオゾン発生器であれば活性炭フィルターなどを利用し、より短い時間でオゾンを分解することができます。
その分、本来であればメンテナンスがほとんど必要ないというオゾン発生器のメリットがなくなり、定期的にフィルター交換の手間が発生するので注意が必要です。
メンテナンスがおこないやすいものを選ぶ
先ほど軽く触れましたが、オゾン発生器は基本的にメンテナンスの必要がないとされています。(※放電式のオゾン発生器の場合は、定期的に電極の劣化のチェックが必要)
ただし活性炭フィルターなどのオゾン回収機能がついたものは定期的にフィルターの交換が必要になります。
- どうしても活性炭フィルターの交換を失念してしまう
- 費用もかさんできて面倒になった
上記のような悩みを抱えている方は、フィルターの材質を活性炭から触媒フィルターに変更することで交換回数を減らすこともできるので検討してみてください。
せっかくフィルターを使用しているのにメンテナンス不足で効果を発揮できないことはもったいないので、自分たちにとってメンテナンスがしやすいオゾン発生器(フィルター)を選ぶようにしましょう。
おすすめのオゾン発生器の紹介

ここからは、業務用からホテルのオフィス・車内で使用できるサイズまで、用途ごとに適したサイズのオゾン発生器を紹介します。
ここまでに紹介した内容を踏まえ、想定している使用環境に合った機器を探してみてください。
※各機器の項目にHPの商品ページのリンクも添付するので、より詳細を知りたい方はそちらからより詳しい資料のダウンロードや問い合わせにお進みください。
オゾンウェイブ(OZONE WAVE)
最初に紹介するのは、オゾン発生器の中ではかなり安価な機種であるオゾンウェイブです。
業務用・家庭用のどちらでも使用可能なサイズでありながら200㎥までの消臭に対応しているので、どんな用途にも幅広く対応できることがオゾンウェイブの特徴です。
「初めてオゾン発生器を使用するから、できるだけ使いやすいものが良い」という方は、ぜひオゾンウェイブから検討してみてください。
機器名 | オゾンウェイブ(OZONE WAVE) |
定価 | 248,000円(税込272,800円) |
消臭範囲 | 〜200m³ |
オゾンウェイブの詳細はこちら
ゲルリッツゼロ(G-Zero)
消臭範囲がホテルの客室~会議室クラスなのであれば、ゲルリッツゼロをおすすめします。
ゲルリッツゼロは寸法が「25×20×16cm」と片手で持ち運べる大きさでありながら、消臭の適応範囲は最大で120㎡まで対応しているので、小規模な宴会場ほどの大きさであれば十分に対応可能というハイスペックを実現しています。
オゾン回収機能も付いているため、オゾン濃度を気にする方でも安心して使用できます。
業務上、持ち運んで使用する可能性が高いホテルや旅館の客室などで使用する場合は、小型のゲルリッツゼロを検討してみてはいかがでしょうか。
機器名 | ゲルリッツゼロ(G-Zero) |
定価 | 270,000円(税込297,000円) |
消臭範囲 | 約120㎡まで |
その他 | オゾン回収機能付きタイマーによる運転調整機能あり |
ゲルリッツゼロの詳細はこちら
剛腕1000FR (GWD-1000FR)
剛腕1000FRは、高いオゾン発生量を持ちながら持ち運べるほか、オゾンの発生量を250〜1000mg/hまで調整できる段階切り替え機能があるので、用途によって使い分けがおこないやすいオゾン発生器です。
消費電力も49Wとゲルリッツプロの半分を実現しているので、ランニングコストがかかりにくい機器と言えるでしょう。
オゾン自動分解機能も付いているため、オゾン発生器の使用に不安が残る方でも安心して利用できます。
機器名 | 剛腕1000FR (GWD-1000FR) |
定価 | 398,000円(税込437,800円) |
風量 | 1.37 m3/min |
その他 | オゾン回収機能付き4段階のオゾン生成量調整機能ありタイマー機能あり |
剛腕1000FRの詳細はこちら
オゾン発生器についてのよくある質問

最後に、オゾン発生器についてのよくある質問への解答を紹介します。
ここでも疑問が解消できなかった方は、お気軽に直接お問い合わせください。
質問1:オゾン発生器はどこに設置すれば良いですか?
オゾン発生器は、基本的に「空気の通りが良い場所」かつ「使用したい空間のできるだけ中央」に設置しましょう。
またオゾンは空気よりも重いため、コンパクトなものであれば高い場所への設置(十分に安定した足場の上など)も効果的です。
質問2:オゾン自体に臭いはありますか?
オゾンの臭いは、一般的に「高原や森林の空気の臭い」や「プールの塩素の臭い」と形容されます。
低濃度であればそこまで不快感を感じる臭いではありませんが、濃度が高いと人体に悪影響を及ぼすため、使用後は必ず30分~1時間程度の換気をおこなうようにしましょう。
質問3:オゾン発生器は食品や植物がある空間でも使用できますか?
オゾンは高濃度の場合、人体に悪影響を与えます。
それと同じく動物・植物・食物にも影響を及ぼす可能性が極めて高いので、オゾン発生器を使用する際は動植物・食物も部屋の外に移動させるようにしましょう。
特に飲食店で使用する場合は必ず全ての食材を冷蔵庫などにしまい、高濃度のオゾンを直接浴びるようにしないなどの注意が必要です。
まとめ
今回は、オゾンについての基礎的な知識からオゾン発生器のメリット・デメリット、オゾン発生器を安全に使用する方法までを紹介しました。
オゾン発生器は、使い方さえ間違えなければ安全に除菌・消臭をおこなえる機器だと言えます。
用法を誤ってしまえば人体に影響があるのはどのようなものでも同じなので、不用意に怖がらず、ウイルス感染や悪臭に困っている方は導入を検討してみてはいかがでしょうか。
もちろん初めての使用で勝手がわからないという方は、問い合わせをいただければ消臭・脱臭に知識のある専門家の私たちが一緒に最適なオゾン発生器を見つけますので、お気軽にご相談ください。