湿式脱臭装置|酸化機能水®
酸化機能水®とは、オゾン水にPromote剤を添加し、オゾンによる分解反応を促進させて使用する消臭剤です。
酸化機能水®には、ハイブリッドスクラバー方式とダクトスプレー方式があります。
酸化機能水®には、ハイブリッドスクラバー方式とダクトスプレー方式があります。
特徴
- ・一般的なオゾン水と異なり、Promote剤を添加することによりオゾン分解反応が促進され、脱臭性能の大幅な向上が得られます。
- ・Promote剤は800倍~1200倍に希釈して使用するため、安価に消臭剤の生成が可能です。
- ・現地に、酸化機能水®生成ユニットを設置して生成する方式です。
- ・酸化機能水®は、酸化されやすい臭気に対し高い脱臭効率を発揮します。
使用方法
ハイブリッドスクラバー方式
臭気ガスが、酸化機能水®を貯留したハイブリッドスクラバーを通過することで、臭気を強力に酸化分解し、臭気を低減させる方法です。
非常に効率よく臭気と接触させる構造を持っているため、対象臭気を大幅に低減させたい場合に使用します。
ダクトスプレー方式
酸化機能水®を生成したユニットタンクから噴霧ノズルに圧送し、ダクト内で噴霧することで臭気と接触させる方法です。
既存ダクトの改良を行う事でも対策が可能な為、脱臭しきれていないなど、あと少し脱臭したい場合などの簡易的な脱臭対策でも使用可能です。
Promote剤(プロモート剤)
- ・酸化機能水®専用に開発されたアルカリ系促進剤です。
- ・オゾンの分解反応は、酸素原子が3つ結合した状態(O3)から2つ結合した酸素分子(O2)と余った酸素原子(O)に分かれます。この余った酸素原子が他の物質と反応することで酸化反応が行われますが、Promote剤は強制的にオゾンを分解し、余った酸素原子の生成を促進させ、また余った酸素原子と結合し、他物質と反応して酸化反応を行います。
脱臭原理
- ・水に溶け込ませたオゾンを臭気と接触させることで酸化分解を行います。
- ・オゾンは気中では反応が遅いのですが、オゾンを水中でフラッシングする事で、反応速度の向上及びPromote剤による酸化反応の促進を実施できます。
検証データ
-
某食品工場 排気臭気対策 /ハイブリッドスクラバー方式
- 臭質
- 硫黄系・焦げ系複合臭気
- 機器
- ハイブリッドスクラバー
- 風量
- 40m3/min × 6系統
- 効果
- 原臭臭気濃度50.000 → 出口臭気濃度400(脱臭効率99.4%)
メチルメルカプタン脱臭前 0.18ppm → 脱臭後 0.0005ppm以下
硫化メチル脱臭前 0.09ppm → 脱臭後 0.0005ppm以下
二硫化メチル脱臭前 0.055ppm → 脱臭後 0.0001ppm - 使用量
- Promote剤 0.2L/hr×8hr×6系統 = 9.6L/日
-
塗装乾燥炉 排気臭気対策 /ダクトスプレー方式
- 臭質
- 溶剤系・焦げ系複合臭気
- 機器
- デオミスト
- 風量
- 4m3/min
- 効果
- 原臭臭気濃度1.600→出口臭気濃度160 (脱臭効率90%)
- 使用量
- Promote剤 0.005L/hr×8hr = 0.04L/日
-
某産廃焼却炉 排気臭気対策 /ダクトスプレー方式
- 臭質
- 焦げ系・腐敗発酵複合臭気
- 機器
- デオミスト
- 風量
- 135m3/min
- 効果
- 原臭臭気濃度1.600→出口臭気濃度400 (脱臭効率75%)
- 使用量
- Promote剤 0.2L/hr×2hr = 0.4L/日